岩崎 貴宏
岩崎貴宏
(1975年広島県生まれ、広島県在住)
岩崎貴宏は、歯ブラシ、タオル、文庫本の栞、ダクトテープなど身の回りの物で、繊細で儚い風景を作り出し、見慣れた日用品を別のイメージに転化することで、固定化された私たちの視点を揺さぶる。床に雑然と積み上げられたタオルに鉄塔が建つ様は、山奥の送電線を支える鉄塔を想起させ、林立する文庫本の栞にクレーンが建っている様は、まるで建設中のビル群を見ているようだ。また、岩崎は、歴史的な建築物の地上の実像と水面に反射する虚像を一体化させた様を、ヒノキの木片で精巧に再現する「リフレクション・モデル」シリーズも制作している。これら作品が生まれた背景には、岩崎が生まれ育ち、現在も拠点にしている広島という都市が、原子爆弾によって一瞬にして壊滅し、戦後復興期に軍事都市から平和都市へと180度転換した史実からの影響が見て取れ、岩崎自身の時間への意識を感じさせます。2017年には、第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館代表に選出され、個展「逆さにすれば、森」(2017年) が開催された。その他、近年の主な個展として、2015年に、「岩崎貴宏展 埃 (10-10) と刹那 (10-18)」(小山市立車屋美術館)、「岩崎貴宏展 山も積もればチリとなる」(黒部市美術館)、ニューヨークのアジアソサエティで個展「In Focus」が開催された。
コレクション
- ヴィクトリア国立美術館、メルボルン、オーストラリア
- エジンバラ王立病院、エジンバラ、スコットランド
- M WOODS コレクション、北京、中国
- カディスト美術財団、サンフランシスコ、アメリカ
- 金沢21世紀美術館
- 川崎市民ミュージアム、神奈川
- クイーンズランド州立美術館(QAGOMA)、ブリスベン、オーストラリア
- ジャン大公近代美術館(MUDAM)、ルクセンブルグ
- 高橋コレクション
- 高松市美術館、香川
- 広島市立大学、広島
- McNamara Art Projects、香港
- 森美術館、東京
- 横浜美術館、神奈川
News
水と土の芸術祭
2018年7月14日 - 10月8日
<アーティストトーク>
2018年7月14日 (土) 10:00 - 11:30
万代島多目的広場 大かま、新潟
めがねと旅する美術展
2018年7月20日 - 9月2日
青森県立美術館、青森
2018年9月15日 - 11月12日
島根県立石見美術館、島根
http://www.grandtoit.jp/exhibition/2207
2018年11月23日 - 2019年1月27日
静岡県立美術館、 静岡
横浜美術館コレクション展
コレクションをつくる。未来へつなぐ - 近年の収蔵品より
2018年3月24日 - 6月24日
横浜美術館、神奈川
近くへの遠回り - 日本・キューバ現代美術展
2018年6月6日 - 17日
スパイラルガーデン、東京
昨年開催された第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館での個展が評価され、芸術選奨 (美術部門) 文部科学大臣新人賞を受賞しました。
CHAT Pre-Opening Exhibition
(In)tangible Reminiscence
2018年3月24日 - 4月22日
The Annex (2F, Nan Fung Place, 173 Des Voeux Rd C, Central, Hong Kong)
<スペシャルカクテルレセプション>
3/28 (水) 6:30 - 8:30pm
<アーティストトーク>
3/31 (土) 10:30 - 11:30am
日本・キューバ現代美術展
近くへの遠回り
2018年3月9日 - 4月28日
ウィフレド・ラム現代美術センター 、ハバナ、キューバ
ART FAIR TOKYO 2018
2018年3月9日 - 11日
ブース: S11
出展作家: 岩崎貴宏、小西紀行、西野達、渡辺豪
東京国際フォーラム ホールE & ロビーギャラリー、東京
20th DOMANI・明日展関連企画
<オープニング・スペシャル・トーク>
「在研からヴェネチア・ビエンナーレ2017までの10年」
岩崎貴宏 (美術家、本研修制度・2007年エジンバラ)
鷲田めるろ (金沢21世紀美術館キュレーター)
2018年1月13日(土) 14:00 -
国立新美術館企画展示室2E入口特設会場、国立新美術館、東京
URANOで開催された個展のレビューがArtforum1月号に掲載されています。
現在発売中のThe New Yorker ”Ars Brevis by Alexandra Schwartz”で岩崎作品が取り上げられています。
ブルームバーグのBriliant Ideasに岩崎のインタビュー動画が配信中です。
国際交流基金巡回展
「超絶技巧の日本」
2018年1月13日 - 3月10日
ケルン日本文化会館 (国際交流基金ケルン事務所)、ケルン、ドイツ
Pen クリエイター・アワード 2017 展示
2017年12月1日 - 3日 10:00 - 22:00 ※12月1日は授賞式のため18時30分に閉場
銀座 蔦屋書店 EVENT SPACE、GINZA SIX 6F、東京
Pen1月号『今年最も輝いた、クリエイター10組。クリエイター・アワード 2017』
アートのなぞなぞー高橋コレクション展
2017年12月23日 - 2018年2月28日
静岡県立美術館、静岡
<イベント>
実技講座「アートのなぞなぞ―高橋コレクション展」出展作家によるワークショップ
X’マスだよ!パープルーム予備校の体験入学会
講師: 梅津庸一
2017年12月23日 (土、祝) - 24日 (日) 10:00 - 16:00
静岡県立美術館 実技室、静岡
<公開講義>
鬼ノ城塾10月講座
「自作を語る」
2017年10月28日 (土) 15:00 - 18:00
鬼ノ城ゴルフ倶楽部クラブハウス、岡山
ひかりは星からできている
2017年10月21日 - 11月25日
オープニングレセプション:
10月21日 (土) 18:00 - 20:00
URANO、東京
岩崎貴宏トーク&パーティー
「ヴェネチア・ビエンナーレ|そしてその先へ」
2017年10月22日(日)
主催: Venice Project 2017 + URANO
Coming of Age
2017年9月9日 - 11月19日
Sector 2337、シカゴ
SKIRAより第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館カタログが出版されました。
『Takahiro Iwasaki Turned Upside Down, It's a Forest』
岩崎貴宏が、金沢21世紀美術館にてトークを行います。
生まれ育った広島で制作し続けている岩崎が、ヴェネチア・ビエンナーレ、奥能登国際芸術祭に至るまで、各土地にどのように向き合ってきたかについて語ります。
自治区 06 トーク・プログラム〈In a Grove〉
岩崎貴宏トーク
「これまでとヴェネチアと少し能登」
2017年8月20日(日) 15:00 - 16:30
金沢21世紀美術館、石川
プロジェクト工房
現在開催中のヴェネチア・ビエンナーレ日本館の展示について、講演を行います。
第57回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館展示報告会
登壇者:岩崎貴宏、鷲田めるろ
2017年7月27日(木)18:30 - 20:00
国際交流基金本部2階 ホールさくら
申し込み方法:下記サイトをご確認ください。
「海と山のアート回廊」
2017年9月16日 - 11月12日
尾道市各所、広島
「現代アート、はじめます。」
2017年9月16日 - 10月22日
尾道市立美術館、広島
<特別講演会>
開催記念トーク
岩崎貴宏 x 児島やよい(キュレーター)
2017年9月17日(日) 13:30 -
尾道市立美術館 2Fロビー
第57回ヴェネチアビエンナーレ国際美術展2017報告講演会
2017年7月5日(水) 18:00 - 19:30
広島市立大学講堂小ホール
来年イタリアで開催される第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館出品作家に選出されました。
鉄塔やクレーン、海沿いの工業地帯、海上のオイルリグ、厳島神社などをモチーフに、
エネルギーのあり方、海上の国境、揺れる大地など現代日本の状況を様々な視点から提示します。
キュレーター: 鷲田めるろ (金沢21世紀美術館)
2017年5月13日 - 11月26日
第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 日本館, ヴェネチア, イタリア
富士の山ビエンナーレ2016
2016年10月28日-11月27日
富士市、富士宮市、静岡市内各所、静岡
第57回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館出品作家に選出されました。
「Upside-down Forest / 逆さにすれば、森」
キュレーター: 鷲田めるろ (金沢21世紀美術館)
2017年5月13日 - 11月26日
第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 日本館, ヴェネチア, イタリア
「感覚のあそび場 - 岩崎貴宏 + 久門剛史」
2016年7月26日 - 9月11日
京都芸術センター, 京都
イタリアのグループ展に参加しています。
「PARADOXA - ARTE GIAPPONESE OGGI」
2016年4月17日 - 8月28日
Casa Cavazzini Contemporary Art Museum, ウーディネ, イタリア